Kotori Kawashima

Webフリーランスディレクター
/アーティスト/モデル/タレント

Kotori Interview

2026.09.28

「原稿なし」濱崎健一が生放送で見せた即興力

2026年9月1日、渋谷クロスFM『透明な履歴書』。

今回のゲストは、占い師・卍馬ピカリ先生。

そして番組には、スポンサーとしてだけではなく、パーソナリティとしてレギュラー出演を続ける濱崎健一さん、通称「ハマちゃん」の姿もあった。

普段からファッションへのこだわりが印象的な濱崎さん。

この日は、光を反射するスパンコールの衣装に伊達メガネという、いつにも増して華やかなスタイルでスタジオに登場した。

しかし、生放送が始まると、それ以上に目を引くものがあった。

原稿がない。

細かなリハーサルもない。

それでも、その場で交わされる言葉を拾い、次の話題へつなぎ、まるで実況中継のように目の前で起きていることを言葉に変えていく。

さらにこの日は、ゲストとの会話の中から、その場でリスナー向けの企画まで生まれた。

準備されたものを正確にこなすだけではない。

その場にあるものから、次の展開をつくる。

この日の生放送には、濱崎さんが人前で話す経験を重ねる中で身につけてきた、一つの強みが表れていた。

原稿がなくても、会話を前へ進める

話すプロは完璧モード

 

生放送では、予定通りに会話が進むとは限らない。

ゲストが何を話すのか。

どの言葉から話が広がるのか。

どこで思いがけない話題が生まれるのか。

すべてを事前に決めることはできない。

この日、濱崎さんには細かな進行原稿が用意されていたわけではなかった。

それでも、ゲストの話を聞きながら、その中にある言葉を拾い、次の話題へつなげていく。

時には、目の前で起きていることをそのまま伝える実況中継のようにも見えた。

ただ話し続けるのではない。

相手を見る。

聞く。

拾う。

そして、言葉にする。

「何を話すか」をあらかじめ持っているのではなく、その場から「何を話すか」を見つけている。

そこに、濱崎さんの強みがある。

会話を「企画」に変える瞬発力

開運ピカリン札を番組視聴者の皆さんにプレゼント企画の交渉中の様子

 

この日の放送では、ピカリ先生が紹介した「開運ピカリン札」が話題になった。

財布に入れて持ち歩くというアイテムについて話していると、濱崎さんは、その場でリスナーが参加できる形へと話を広げていった。

そして生放送中に、ピカリ先生との価格交渉まで始まった。

結果として、放送アーカイブを見た人に向けて、条件付きで1,600円で提供するという話へ発展。

条件は、

「占いもしてくださいね」

というものだった。

最初から台本に書かれていた企画ではない。

ゲストの話を聞き、

「これを番組を見ている人にもつなげられないか」

と考え、その場で形にしていく。

会話を聞いて終わるのではなく、会話から新しい価値をつくる。

ここにも、濱崎さんの特徴が表れていた。

※価格・条件等は変更される可能性があります。詳細は放送アーカイブおよびピカリ先生の最新案内をご確認ください。

相手の話から「伝わる言葉」を見つける

 

番組では、現在多くの占い師が活動していることについても話が広がった。

濱崎さんは、その状況を身近な例に置き換えながら話していた。

「コンビニより美容室のほうが多い時代ですからね」

選択肢が多くなればなるほど、「誰を選ぶのか」は難しくなる。

占いも同じように、多くの人が活動している中で、自分に合う人をどう見つけるのか。

そんな話の流れから、濱崎さんはピカリ先生について、

「道標だよな」

と表現した。

長い説明ではない。

けれど、「迷ったときに進む方向を考えるための存在」という意味が、一つの言葉で伝わってくる。

専門的な話を、そのまま専門的な言葉で返すのではなく、誰にでもイメージできる言葉へ置き換える。

これも、人前で話す仕事において重要な技術の一つだ。

「話す力」は、話すことだけではない

オフィスでも、仕事の話になると熱量が入る濱崎健一さん。

 

人前で話すのが上手い人というと、

声が大きい。

言葉が滑らかに出てくる。

説明が上手い。

そんな姿を想像するかもしれない。

しかし、この日の濱崎さんを見ていると、「話す力」はそれだけではないことが分かる。

相手の話を聞く。

その中から使える言葉を見つける。

相手が話しやすい方向へ会話を動かす。

必要なら、自分から新しい提案をする。

そして、それを聞いている第三者にも伝わる言葉に変える。

話す力の前には、「聞く力」と「拾う力」がある。

原稿がない場面では、それがよりはっきり表れる。

予定外を「困ったこと」にしない

 

生放送には、予定外がつきものだ。

決められた台本から外れることを「トラブル」と捉えることもできる。

しかし、予定外の会話から新しい展開が生まれることもある。

この日、濱崎さんは予定外を止めるのではなく、むしろ材料として使っていた。

ゲストの言葉。

その場の空気。

思いついたアイデア。

それらを拾いながら、次の展開へ進めていく。

予定外を処理するのではなく、予定外を使う。

それができる背景には、人前で話してきた経験だけでなく、多くの人と関わり、その場で判断してきた時間があるのだろう。

前回の「緊張は一切ない」の、その先

大勢を前にプレゼンする濱崎健一さん。練習を重ねた先の一場面。

 

前回、濱崎さんに、

「人前で話すとき、緊張することはありますか?」

と聞いた。

答えは、

「一切ない」

だった。

しかし、最初からそうだったわけではない。

誰もいないオフィスで一人でプレゼンの練習をし、移動中には動画を見て、自分の話し方を確認する。

そんな時間を重ねてきたという。

以前は意識しながら練習していたことが、経験を積むことで自然にできるようになる。

そして、その先にあるのが、この日のような「原稿がない場」なのかもしれない。

何を言うかが決められていなくても、その場を見て判断できる。

相手の言葉を拾える。

次の展開をつくれる。

練習によって身につけた技術は、やがて原稿がなくても使える技術へと変わっていく。

経験そのものが「見えない原稿」になる

 

原稿がないから、準備をしていない。

そういうことではない。

むしろ逆なのかもしれない。

これまで話してきた時間。

失敗した経験。

伝わらなかった経験。

何度も練習した時間。

人の反応を見てきた経験。

その積み重ねが、必要なときに自然と出てくる。

紙に書かれた原稿はなくても、

これまでの経験そのものが「見えない原稿」になっている。

履歴書に、

「即興で場を動かせます」

と書くことはあまりない。

しかし、仕事の現場では、こうした履歴書に書きにくい力が必要になる瞬間がある。

ナビゲーター・川島琴里の眼

放送オフショット 笑顔が素敵な濱崎健一さん。

 

この日のハマちゃんを見ていて、最初に気になったのは、やっぱり服だった。

いつもおしゃれなのだけれど、この日は特に目立っていた。

スパンコールに伊達メガネ。

今日は、いつも以上に華やかだな。

そう思っていた。

ところが、生放送が始まると、服より気になることが出てきた。

原稿がないのに、番組がどんどん進んでいく。

話題が変わっても拾う。

ゲストの言葉から次の話をつくる。

そして気づけば、その場でリスナー向けの企画までつくっている。

前回の記事で、ハマちゃんが誰もいないオフィスで一人、プレゼンの練習をしていた話を書いた。

壁に向かって話す。

動画を撮る。

自分で見る。

直す。

また話す。

その話を聞いたとき、

「緊張しない人」ではなく、「緊張しなくなるまでやった人」なんだ

と思った。

今回、その続きを見た気がした。

何度も練習し、何度も人前に立ってきたから、今度は原稿がなくても動ける。

でも、もっと面白いのは、

自分が話すだけではなく、相手の言葉を使って場を動かしていること。

話すのが上手い人は、たくさんいる。

でも、その場にいる人の言葉を拾って、企画に変えて、さらに見ている人まで巻き込む。

これは「話術」だけでは説明できない気がする。

前回は、

特別だったことを、日常になるまで繰り返している。

と書いた。

今回は、その先。

繰り返して身につけたものは、やがて原稿がなくても使える。

経験そのものが、その人の原稿になる。

紙には見えない。

履歴書にも書かれない。

でも、突然何かを求められた瞬間、その人が積み重ねてきたものは出てくる。

この日の生放送で見えたのは、そんな「見えない履歴」だったのだと思う。

【濱崎健一さんの問合せはこちら】

濱崎健一オフィシャルサイト
https://ace-hamasaki.com/

Instagram
@h.ken_1

渋谷クロスFM『透明な履歴書』番組アーカイブ

2026年9月1日放送

[YouTubeアーカイブ埋め込み]



  • Sound of Life

    物語のためのサウンドトラック

    「透明な履歴書」には、言葉にならない感情を託した「主題歌」があります。 限られた時間の中で録音された、祈りのような3つの旋律。 それぞれの物語の湿度に合わせて、静かに添えました。

  • Voice / Reading

    朗読:「透明な履歴書」

    (Coming Soon / 順次公開予定)

    川島琴里の声による朗読と、エピソードトーク。 現在、一つひとつの物語に音を灯す準備をしています。 完成したエピソードから、この場所で公開されていきます。

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    読者参加企画:#あなたの透明な履歴書

    あなたの「影」の物語を、教えてください。 履歴書には書けなかった空白、誰にも言えなかった葛藤、そして再生の瞬間。
    ハッシュタグ #あなたの透明な履歴書 (または #TransparentResume)をつけて、SNSで言葉にしてみてください。 投稿された物語の一部は、今後このサイトやPodcastにて、川島琴里の声で紹介させていただく場合があります。

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    「透明な履歴書」は、単なる個人の記録ではありません。 現代社会のシステムからこぼれ落ちてしまった「見えない時間」や「個人の尊厳」に光を当てる、アート・プロジェクトです。
    本プロジェクトの趣旨に共感いただけるメディア様、研究者様、企業様からのお問い合わせを歓迎いたします。 (※本プロジェクトは、合同会社COTOLXの社会活動(CSR)の一環として運営されています)

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著者川島琴里

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