「どうすれば、7カ国語もの言葉を自分のものにできるのか?」
その答えは、スマートな学習法ではなく、あまりにも泥臭く、剥き出しの「生存本能」にありました。
今回のゲストは、マルチリンガルとして多方面で活躍するSugarこと菅直樹(すが なおき)さん。
一見、華やかなキャリアを持つ異能の人に見えますが、その裏側に刻まれていたのは、帰国後の「圧倒的な孤独」と、通訳現場での「即日解雇」という、目を背けたくなるような挫折の記録でした。
「間違えないと、外国語は学べない」
そう断言する彼の言葉の重みは、一体どこから来るのか。 履歴書には決して書かれることのない、失敗を血肉に変えてきた男の「再生の物語」を紐解きます。

2026年3月3日放送 菅直樹が語る私の透明な履歴書より
大学時代のアメリカ留学を経て帰国したSugarさん(菅直樹)を
待っていたのは、周囲に馴染めない「孤独」でした。
1日2000語は誰かと話さないと精神的に病んでしまうという
極限状態の中、彼は自ら大阪の繁華街へ繰り出し、観光客に
声をかけ続けることで、泥臭く多言語を習得していきました。

順調にキャリアを積んでいた昨年、最大の試練が訪れます。
中国から招いたエンジニアの通訳を任された際、自身の些細な
通訳ミスが原因で工程に遅れが生じ、その場で「クビ」を
言い渡されたのです。完璧だと思っていた自分のスキルが招いた
手痛い失敗。
しかし、彼はその痛みを「言葉の重み」を学び直すための血肉に変えました。

コロナ禍でインバウンドが消失し、派遣の現場仕事で
食いつないだ時期もありました。
それでも彼は「間違えないと、外国語は学べない」と断言します。
恥をかき、失敗し、解雇される。そのすべてが、現在の
フリーランス通訳としての強固な土台となっています。

Sugarさんの話を聴き、私はその「清々しさ」に圧倒されました。
7カ国語を操るという華やかなスキルの裏側には、
かつての孤独を埋めるために必死に手を伸ばし、
泥水をすするような努力と失敗の積み重ねがありました。
「クビになった」という格好悪い経験すらも、
今の彼にとっては自分を形作る大切なピース。
失敗を隠さず、笑って語れる彼の強さは、
まさに「透明な履歴書」が目指す究極の美学です。
[Sugarさんに問合せはこちら]
Instagramはこちら
@naokisugar
■ 番組アーカイブはこちら
ポットキャスト(菅直樹Sugarさんインタビューを終えて)
近日公開予定
「透明な履歴書」には、言葉にならない感情を託した「主題歌」があります。 限られた時間の中で録音された、祈りのような3つの旋律。 それぞれの物語の湿度に合わせて、静かに添えました。
川島琴里の声による朗読と、エピソードトーク。 現在、一つひとつの物語に音を灯す準備をしています。 完成したエピソードから、この場所で公開されていきます。
あなたの「影」の物語を、教えてください。 履歴書には書けなかった空白、誰にも言えなかった葛藤、そして再生の瞬間。
ハッシュタグ #あなたの透明な履歴書 (または #TransparentResume)をつけて、SNSで言葉にしてみてください。 投稿された物語の一部は、今後このサイトやPodcastにて、川島琴里の声で紹介させていただく場合があります。
「透明な履歴書」は、単なる個人の記録ではありません。 現代社会のシステムからこぼれ落ちてしまった「見えない時間」や「個人の尊厳」に光を当てる、アート・プロジェクトです。
本プロジェクトの趣旨に共感いただけるメディア様、研究者様、企業様からのお問い合わせを歓迎いたします。 (※本プロジェクトは、合同会社COTOLXの社会活動(CSR)の一環として運営されています)